e読書ラボ
本の街・神保町に小さな実験室ができました。
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e読書ラボについて

e読書ラボは、電子書籍の読書体験の提供、および未来の読書環境の提案を行なう実験室です。明治時代より栄えてきた古書の街・神田神保町に、まだ生まれて間もない電子書籍と読書端末を持ち込み、神保町を訪れる本当に本が好きな読者が電子書籍を体験できる場を提供します。

また、書籍の本文が電子化されつつある現在、情報技術を活用した新しい書籍との向き合い方を、情報学を研究する立場から提案・提言してきたいと考えています。

本実験室では、主に次の4つのサービスを展開します。

体験できる電子書籍端末

日本では2010年4月にはApple iPad、12月にはSony ReaderやSharp Galapagosなど電子書籍専用端末が発売され、電子書籍による読書が身近なものとなってきました。各端末は、量販店などにいけば実際に手に取って試すことができる一方で、液晶パネルと電子インクの表示形式の違い、画面サイズの違い、電子書籍の購入方法の違いなど、どの端末がどのような特徴を持っているかを実際に比較しながら検討するのは難しい状況となっています。

e読書ラボでは、一般ユーザ向けに販売されている電子書籍端末をできるだけ用意し、ユーザが自由に手に取って、各種端末同士を比較しながら電子書籍による読書を体験する場を提供します。また、電子書籍の元となった紙の書籍も同時に用意し、媒体の違いによってどれだけ読書環境が異なるのかを両者を隣同士に置きながら比較もできます。

青空文庫ダウンロードサービス

青空文庫は、著作権の切れた文学作品をボランティアが入力して電子テキスト化した作品群です。電子書籍端末で気軽に読める作品として、青空文庫をダウンロードできる多くのサービスが提供されていますが、ここでは新しい特徴を付加した形でダウンロードサービスを提供します。(現在、制作中です。サービス開始までいましばらくおまちください。)

  1. パッケージ化

    多くのサイトでは1作品=1冊として扱っていますが、実際には短編の作品は、短編集や全集の一部として、複数作品がまとめて1冊の本に収録されています。本サービスでは、それと同様に複数作品をまとめて1つのファイルとして構築してダウンロード可能にします。

  2. 関連作品

    有名な作品になると紙の本でも出版されますし、電子書籍サイトでもダウンロードが可能になっています。しかしそれほど有名でない作品や無名の作家では、なかなか目に触れることはありません。そこで本サービスでは、読者が指定した作品からその作品と関連する作品を検索し提示することで、普段目に触れることのない作品に光をあてるお手伝いをします。そして関連作品群をパッケージ化し1冊の本として提供します。

  3. 書店モデル

    読者が作品を探すときは、e読書ラボ内のタッチパネルを使用します。そして実際に選んだ書籍を電子書籍端末にダウンロードする際には、説明員がいる場所までいき、手に持っている端末にダウンロードしてもらいます。これは書店における書籍の購入をモデル化しており、読者がレジで店員から電子書籍を購入するような形となっています。インターネットになじみの薄い方々に直接コンテンツを提供する方法を模索します。

試せるリファレンスサービス

日本では優れた辞書や百科事典といったリファレンス資源が数多く存在し、日本人の知識の礎となっています。従来は紙による出版形態でしたがインターネットの普及により、辞書や百科事典もWeb上でもしくはスマートフォンで見ることができるようになりました。

しかし多くのサービスは有料であり、ユーザが自由に比較検討する機会がありませんでした。そこでe読書ラボでは、それらのリファレンスサービスを気軽に試せる場を用意しました。各出版社協力のもと、Web上の会員制サービスやCD-ROM, DVD-ROMで提供されているパッケージ商品などがe読書ラボにおいて試用できるようになります。有料アカウントや有料アプリケーションを購入する前に実際にお越しいただき試してもらえると幸いです。

ミライの読書環境

e読書ラボでは、未来の読書環境はどうあるべきか、こんな読書環境があったら、といったことを情報技術を活用していきながら、提案する場を提供します。さまざまな電子読書端末を使用し比較できる立場から電子書籍サービスはどうあるべきなのかを提言していきたいと考えています。

電子書籍の電子たるものとして本文が電子化されていることを利用して、最新の情報技術を駆使し、今までにない新しい読書環境を提案していきます。この内容は、エッセイによる寄稿やe読書ラボ内での展示物として発表していく予定です。

現在は、電子書籍の本文中の気になる表現に対し、自動的に意味情報を付与する「自動脚注付与システム」を展示しています。このシステムは書籍の本文テキストに対し、外部のリソースを用いてその意味を補完するものです。下部のスクリーンショットは、The bird bookという1915年に発行された書籍に対し、Wikipediaを用いて脚注情報を補完した画面です。当時は絵で描かれていた鳥を、今では写真で眺めることができ、過去と現在の情報を結びつけるシステムとなっています。

お問い合わせ

e読書ラボは、国立情報学研究所連想情報学研究開発センターが企画・制作し、NPO連想出版が運営しています。お問い合わせは、NPO連想出版「edokusho アット associationpress.jp」までメールにてお問い合わせください。