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古本まつり期間特別展示【デジタルから紙へ】開催中

2014/10/25 23:54

今年も東京名物神田古本まつりが始まりました!

爽やかな秋晴れのもと、神保町は本を探し求める人で賑わい、e読書ラボのある本と街の案内所にも、たくさんの人が訪れています。

古本まつり期間中、e読書ラボでは通常の展示に加え【デジタルから紙へ】と題した特別展示を開催します。

 

ー 特別展示【デジタルから紙へ】のご案内 ー

世界に1点しかない本、大型本や巻物など取り扱いが難しいもの、図書館で保管されている古い本は、資料保存の観点などから一般の利用が制限されている場合が多くあります。その制限を補う部分にデジタルデータがあり、画像データが公開されている場合は、コンピュータ上で自由に読むことができます。実物を見られない場合にはとても手軽で便利ですが、ディスプレイ上で、クリックやスクロールなどの操作をしながら読み進めるため、元の本とは異なった読み方となります。ディスプレイ上ではなく元の本を手にとって読みたいと思い、原本が保管されている図書館に向かったとしても、紙の本は保存が優先され、図書館内であっても閲覧はデジタルデータで代用される場合もあります。デジタルデータも便利でいいが、読むならやはり紙に印刷された本がいい、このような声があるのも確かです。そんな声に応え、最近では一度デジタル化された本を新たに紙の本として読めるようにするサービスも始まっています。特別展示ではその仕組みや、扱いが難しい絵巻を手軽に鑑賞できるデジタル絵巻をご紹介します。

NDL近代デジタルライブラリーのPOD印刷

国立国会図書館(NDL)で公開されている近代デジタルライブラリー(通称近デジ)では、著作権保護期間を満了した書籍が無料でインターネットで公開されており、最近ではそのデジタルデータを利用し、注文に応じて1冊から印刷できるPOD(プリントオンデマンド)の技術を使ったサービスが登場しています。e読書ラボでは、そのサービスの仕組み、実際に作成された本、神保町の古書店街で入手した原本を展示します。原本をそっと手にとる、POD印刷の本を気軽にめくって読むなど、同じ本でも自然と扱い方が違ってきますので、その違いを楽しみながら手にとってご覧ください。

奥の細道 初版 和本複製

松尾芭蕉の『奥の細道』、神保町のとある古書店が所有する初版をお借りし、ブックスキャナーで読み取りデジタル化、そのデータから和本を複製しました。読み取りに使用したブックスキャナーは、本を読み取るために作られた大型の機械で、一般的なデジタルカメラによる撮影と比べ収差が少なく、色味の再現もよいという特徴があります。さらに、和本を複製する際には原本と同じ「四つ目綴」を採用し、できるだけ元の本に近づけました。原本はとても貴重なので手にとって見ることはできませんが、複製した和本から、原本に書かれている文字や風合いを感じ取ってみて下さい。複製協力:美篶堂

勧進能デジタル絵巻

今回展示しているデジタル絵巻は弘化5年(1848)、現在のマーチエキュート神田万世橋付近で開催された催し「勧進能」を描いた絵巻です。絵巻には、「勧進能」に関わる舞台装置や衣装など様々なものが描かれ、長さは約20mにおよびます。これだけ長い絵巻をe読書ラボで展示することはできませんが、デジタル絵巻では、ダイヤルをクルクル回して絵巻を右へ左へと転がすように移動し、ディスプレイ上でどの場面でも自由に行き来して鑑賞できます。また、専門的な知識がなくても絵巻の内容を理解できるように、描かれた道具や人物の説明を、絵から直観的に引き出すことができる「絵引(えびき)」を用意しています。絵巻所蔵者:佐野登氏(宝生流シテ方能楽師)

 

 

ー e読書ラボ 古本まつり期間中の開館情報 ー

・2014年10月25日(土)〜11月3日(祝)休まず開館

・開館時間を10:30~19:00に延長

(本と街の案内所も同様です。)

本と街の案内所  第55回 神田古本まつり 期間中の営業時間延長について

 

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