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『茶の本』で電子書籍初体験!

2011/10/25 by momo
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最近手に入れたiPadで「青空文庫」を読んでみようと思い立った。
「青空文庫」は著作権が切れた文学作品などを無料で気軽に読めることはたいぶ前から知っていた。しかし、パソコンの画面で見ると無味乾燥なテキストデータという気分で、それは読書とは別物と思い、今まで利用したことがなかった。

何を読もうかと考え、真っ先に思い浮かんだのが岡倉天心の『茶の本』。文庫本で100ページ程度のごく薄い本で、奥付には1929年3月10日第1刷発行、2010年では第109刷、不朽の名作だ。20代の頃から文庫本を持ってはいたが、通して読んだことはない。折にふれ読みたい部分だけをパラリパラリとめくって、その世界に浸ってきた。最近でも読み返そうとするのだが、以前は全く気にならなかった文字の大きさが、50代になった今はやけに小さく感じられる。本を読むこと自体が年々おっくうになってもいる。

この『茶の本』をiPadで読むためにはどうしたらいいんだろう? まず「青空文庫 iPad」をキーワードにして検索してみる。わかったことは、(1) iPad向けに青空文庫を読むためのアプリケーションがいろいろ公開されている (2) アプリケーションを入れて快適な読書環境を作るといい (3) 電子書籍のテキストデータの容量は音楽1曲分くらい などなど。

そこで、青空文庫に限らず、テキストファイルやいわゆる“自炊”したPDFファイルも読むことができるというアプリケーション「i文庫」をApp Storeで購入しiPadにインストール。初期投資は350円。ちょっとワクワク!アイコンをクリックすると、そこには紙の本とは別世界が広がっていた。「i文庫」には、青空文庫などから200以上の作品が内蔵されていて、リストを見ると『茶の本』もあり、あっという間に電子書籍が目の前に出てきた。ページをめくる、ひらりと軽い。文字が大きい、読みやすい。文字サイズ・書体・背景の色が変えられる。iPadを横にすると文庫本の体裁だ。単語の上に指をおくと、あ~ら、「検索」「辞書」というメニューが…!インターネット経由でウィキペディアや大辞林も見ることができ、その場で言葉を調べることができる。これはすごい!

ここまで、たったの10数分、もっといろいろな機能があるのだろう。直感的で使いやすいという評判のiPadならではの楽しさもあるが、初めてにしては上出来の電子書籍体験であった。

ひとつ難点が…。文庫本の『茶の本』は手のひらに、はらりと軽くいい感じ。女性は重く堅いものは苦手だ。電子書籍端末が、より軽く手に柔らかなものになっていって欲しい。